

最近YouTubeへ動画投稿もできてないけど、撮影も滞ってる状態なんだよね。年間目標がちょっとヤバイかも…
40歳の誕生日までにYouTubeに100本の動画投稿をすると目標を立てているんですけど、スタートして早くも4ヶ月目。
これまで1度も月間目標達成してなくて、黄色信号から赤信号に変わりそうな状態です。
さすがにこのままではヤバイ…
そこで以前から気になっていた中尾隆一郎さんの著書『最高の結果を出すKPIマネジメント』を使って、何をすれば結果が出るのか計画していきたいと思います。
- KPIマネジメントをちょっと勉強してみたい
- 目標はあるけど、何をどうしたらいいかわからない
- 結果が出せるようになりたい
CONTENTS
基本知識
KPI(ケーピーアイ)って何?

KPIは、Key Performance Indicatorの略。
簡単に説明すると「事業成功の鍵を数値目標で表したもの」です。
- Key Performance = 事業成功の鍵
- Indicator = 数値、あるいは数値目標
著者いわく、このKPIを答えられる人が少ないとのこと。
仕事でKPIって聞いたことあるし、何となく理解しているけど、実際にどんな意味なのかと質問されたら、結構困りますね。
このKPIの意味が間違ってたり、「事業成功」が何なのかが分かってないと、KPIマネジメントは始まらないんだそうです。
KPIマネジメントに出てくる4つのキーワード

KPIマネジメントを勉強するにあたり、絶対に覚えておかなければならない4つのキーワードがあります。
それは「Goal」「KGI」「CSF」「KPI」の4つです。
それぞれの意味を解説すると
- Goal=最終的なゴール
- KGI(Key Goal Indicator)=最終的な目標数値
- CSF(Critical Success Factor)=最重要プロセス
- KPI(Key Peformance Indicator)=最重要プロセスの目標数値
Goalはそのままの意味。
最終的にどこに行きたいのか(向かいたいのか)ですね。
KGIは、Goalを数値化したものです。「売上○億円」でいうと「○億円」の部分。
つまりゴールを具体的に数値化したものって考えたらいいと思います。
CSFは、KGIを達成するために必要なプロセスの中で、最も重要なプロセスのこと。これが目標を達成するために重要な鍵になります。
KPIは、CSFを数値で表したもの。
例えるなら「売上○億円」(KGI)達成するために、「提案数」という重要プロセス(CSF)を取り、「1⇨3に増やす」(ここがKPI)と具体的な数字に落とし込むって感じです。
絶対にやってはいけないKPIマネジメント
ちゃんとKPIを学ばす現場で運用していると、結構間違った使い方をしているケースがよくあるそうです。
KPIを上手く活用できていない典型的なケースがこちら
- たくさんの数値目標を設定している
- 現場でコントロールできない指標をKPIに設定している
- 先行指標ではなく、遅行指標を選択している
活用できてない人たちの共通点として、KPIの作り方、手順が間違っているそうです。
実践

「KPIマネジメント」は事業(チーム)での運用で作られているため、下記のステップの6〜8番を省いて考えます。
- KGIの確認
- ギャップの確認
- プロセスの確認
- 絞り込み
- 目標設定
- 運用性の確認
- 対策の事前検討
- コンセンサス
- 運用
- 継続的に改善
STEP1:KGIの確認
まずは最初にすることはKIGの確認です。
僕がYouTubeチャンネルを事業として運営するにあたり、ゴールはどこか?を、具体的に設定する必要があるからです。
YouTubeであれば「チャンネル登録者数」「PV数」「投稿数」「視聴時間」など、何を目指すのかをまずは決めていきます。
僕の場合は「年間投稿数」です。
- Goal:年間投稿数
- KGI:100本
ここでは「何を」「どれくらい」やるのかが重要になります。
STEP2:ギャップの確認
ここでは「現状」と「KGI」との差を明確にします。
- KGI:100本
- 現状:17本
2020年11月からYouTubeをスタートしましたから、約4ヶ月が経過しています。
本来のペースであれば、1ヶ月あたり8.3本を投稿すれば、年間目標を達成するところなのですが、現状は1ヶ月あたり4.25本といった感じです。
- 33.2本-17本=-16.2本
本数に直すと-16.2本の遅れが出ている状態です。
STEP3:プロセスの確認
STEP2の時点で進捗を達成している場合は、そのままでいいのですが、大抵の場合は「未達」で、問題を抱えてると思います。
ではどうすればいいか?というと
まず「売上を上げる場合に、どうするのか?」を考えます。
具体的には、自社のビジネスがどのような数式として表現できるのかモデル化します。
と書籍では書かれています。
YouTubeでは「投稿数 x 再生数(再生時間) x 広告単価」といった感じで、ビジネスとして利益を得ているのではないでしょうか。(合ってるかな?…)
でも僕の場合は「投稿数」のみを対象にしているので、「投稿」がどのような数式で表現できるかを考える必要があります。
であれば「投稿」するまでのプロセスを書き出していきます。
- ネタ
- タイトル
- シナリオ
- 撮影
- 編集
- 投稿
つまり実際に動画を投稿するまでには、いくつものプロセスがあり、それをクリアして初めて動画をYouTubeに投稿できるわけです。
これらのステップのどこか、または全てで予定していた工数以上に時間がかかっていれば、当然目標を達成することは難しいでしょう。
より具体的にするため、それぞれのステップでどれくらいの時間がかかっているのか、グラフにしてみました。

グラフの棒が大きいほど、作業時間を必要としています。
僕が動画を作成する場合、シナリオ作成、撮影、編集にほとんどの時間を要していることがわかります。
ちなみに1本の動画を作成するのにかかった平均時間は、およそ20時間です。
40歳までの残日数が251日(約36週)、1日6時間の作業時間があると考えて計算すると、完全にアウトです。
- 作業時間:1日6時間(42時間/週)
- 残り日数:251日(約36週)
- 工数:20時間(1本あたり)
- 42h x 36 week = 1512 h
- 1512h ÷ 20h=75.6本

STEP4:絞り込み(CSFの設定)
先程のプロセスの中で、最も重要なプロセスを絞り込みます。
絞り込んだものがCSF(最重要プロセス)に設定します。
- モデル化した数式の項目を「定数」と「変数」に分ける
- 変数からCSFを選択する
ちなみにCSFを見つけるために重要な考え方が「制約条件理論」になります。これはエリヤフ・ゴールドラット教授の著書『ザ・ゴール』で出てきた、ボトルネックのことです。
CSFを設定する上で、重要なのは「一番弱いところ」を探すこと。
制約条件理論について詳しく知りたい方は、『ザ・ゴール』を読んでみるといいです。
ではSTEP3の表で、一番弱い箇所は「シナリオ」でした。
つまり僕が設定すべきCSFは「シナリオ」になります。

STEP5:目標の設定
設定したCSFをどの程度の数値目標にするのかを決めます。
つまりこの数字が「KPI」になります。
KPIマネジメントは、最も重要な数値だけに焦点を絞ってマネジメントしようということなのです。
では「シナリオ」の工数をどうするのか?それは工数を減らすことで、ネタ作成〜投稿までの総工数を減らすことを目指します。
シナリオの工数が1本あたり10hだとしたら、それを半分の5hに短縮することに成功すると、目標の100本がクリアできます。(ほぼほぼYouTubeに時間を使った場合ですが…)
- 1512h ÷ 15h=100.8本
肝心なことはどうやって半分の5hにするかってことです。
そこでシナリオに時間がかかってる原因を探ったところ、
- 量より質を重視している
- 考え込む時間が多い
- 下準備(情報集め)に時間がかかってる
このような原因が考えられます。
なのでやるべきことは
- 質より量を重視する
- 短時間(5分程度)の動画を作成する
- 単純なシナリオを作成する
この方法をとったことでユーザーが満足するとは思えないのですが、まずは動画を作成する回数、トライアンドエラーをする回数を増やすこと。
ユーザーからの評価はKGIの項目に入ってません。
あくまでも「投稿数」です。
これ以外のプロセスは2番目以降にするべきです。まずは時間を減らし、余った時間でクオリティを上げていく。
それがいまもっともやるべきことだと思います。
まとめ
- KPIだけ設定して「KGI」「CSF」がない
- KPIは最も重要な数値1つに絞って運用する
- ボトルネックになっているプロセスをCSFに設定する
- ボトルネックは解決すると、別のボトルネックに設定する
今回、YouTubeの投稿数が危機的状況になってきて、これではダメだと思い「最高の結果を出すKPIマネジメント」を読みました。
いかに自分がやっつけの計画と、数字を合わせてなかったんだなーと反省。
これまでにビジネス書籍を読んできてましたが、読むだけではダメだと痛感しました。これからはビジネス書籍を読んで学んだことを行動に移し、それを動画にもしていこうと思います。
あなたがもしプロジェクトで息詰まっているのなら、この『最高の結果を出すKPIマネジメント」は目から鱗になるでしょう。
ぜひ手に取って読んでみることをお勧めします。